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氷と炎の歌シリーズ

前後のシリーズ記事

  1. 【読書感想】乱鴉の饗宴(氷と炎の歌4)
  2. 【読書感想】竜との舞踏(氷と炎の歌5)
  3. 【読書感想】七王国の騎士 (氷と炎の歌) (この記事)

今回の本

タイトル:七王国の騎士 (氷と炎の歌)
著者:ジョージ・R・R・マーティン
ジャンル:ファンタジー

読んでいない方への紹介

七王国の玉座(ゲームオブスローンズ)の時代から約100年前、ターガリエン王朝が続く時代の、ある騎士と従者の3つの物語が一冊になった外伝作品。

騎士の名はダンク。生まれは卑しいが育ててくれた騎士が死ぬ間際、騎士に任命した事により「長身のサー・ダンカン」を名乗る。城から城へ使える主を求めて彷徨う草臥しの騎士。

従者の名はエッグ。髪はなく痩せているが博識で生意気。

そんな二人の出会いと旅の物語。

ネタバレ含む感想

草臥しの騎士

以前に発売されていた「伝説は永遠に―ファンタジイの殿堂〈2〉」に収録されていたので既読。けれども内容を把握したうえでに最初から読むと色々な伏線が見えてより面白かったです。

ファンタジー世界の中世騎士物語なのにファンタジー色はほとんど無いので実際の中世騎士物語を読んでいるような感覚に。かなり好きな映画、ヒースレジャー主演の「ロック・ユー」のようなストーリーなのもまた(後書きでも触れられていてやっぱり皆そう思うよねと納得)。

登場する人物が氷と炎の歌の登場人物達の祖先や血縁なので、縁故関係を調べるのも楽しいし家系図を作って確認するのも楽しい(ターガリエン家は冒頭の説明だけでは覚えられないから家系図で一度整理すると読むスピードが全然違った)。wikiなどを参考に辿っていくと思いがけない血縁関係も確認できて、氷と炎の歌の時代背景を理解する上でかなり大事な要素に。

ストーリーは王道の成り上がり物語と思いきやダンクの行動が後手後手で悪い方向にしか転がらない感じ。しかしなんやかんやの後の7VS7の決闘までの流れは盛り上がるしダンクとプリンスの戦いはスカッとして最高だけど、その後のプリンスベイラーとプリンスメイカーの戦いとその結果による(作中で間違いなく一番の人格者である)ベイラーの死の後味の悪さ。ドラゴンの血が流れる王家の人間もあっさり逝ってしまう残酷な世界。兄弟でもナァナァで終わらせず全力で決闘するの凄いというか怖い。

誓約の剣

氷と炎の歌の時間軸でも物語の根底に15年前の大戦(王朝交代)があったけども、この物語でも同じように約15年前に大きな内乱があり、勝利者側についたのか敗者側について許されたかで多くの貴族、騎士、領主の心理・行動に影響があって~という「ダンクとエッグの物語」のバックボーンが見えてくるお話。

相変わらずダンクが何かしらで失敗するんだろうなと思っていたら、思っていた以上に彼は「騎士」だったので最後には良い結果に結びついたので良かった良かった。途中で似たような名前の農民達が大量にあらわれてあだ名もつけだしたからこれを覚えないといかないのかと焦ったけども覚える必要がほとんど無かったのはやられた感。

嘘、誓約、真の騎士など、ダンクというかこの世界の倫理観・価値観を深く理解できたような気がする。

謎の騎士

読み終えた瞬間に、あぁなんて上質な騎士物語を読めたのかと感嘆。エグみとか奇をてらったとかそういったものは一切なく、ただただ素晴らしいファンタジーの騎士物語だった。控えめに言って最高。単行本を我慢して文庫本まで待って本当に良かった。

ダンクがいつもエッグに「耳にゲンコツをくらわせるぞ~」と言ってるにも関わらずほとんどそんな事しないし食べ物も運んでやるしエッグがいなくなれば一生懸命探す。エッグもダンクが傷つくと側は離れず、主人の言いつけは(だいたい)守る。二人の信頼関係が愛おしく。おそらくエッグがエイゴンじゃなくただのエッグだったとしても同じように扱うんだろうなと思うぐらいにはダンクの事を信頼して読むことができるのも嬉しい。

ストーリーのポイントである計画・謀のお粗末さは置いといて、気になったのは血斑鴉公。氷と炎の歌のwikiやら世界観設定も読み漁っているので、ダンクとエッグの未来を含めてこの鴉公の行く末もわかってはいるものの氷と炎の歌におけるリトルフィンガーの智謀、スパイダーのスパイ網を持ち、妖術師とも呼ばれているので実力は相当。悪役として皆から恨まれる立場ではあるもののダンクとエッグにとっては助けてくれた恩人であり友好関係ではないもののまだ良い人寄りの印象。ダンクとも完全に縁を結んでしまったのでこれからの物語のキーパーソンになるのは確実。今後の3人の関係が早く読みたいです。

 

あとがきにもあったけどもシリーズとしては二人の生涯を通して描かれるという事なので続きがかなり楽しみ。でもまぁその前に本編をそろそろ読みたくてしょうがないですが(しかしその前に未訳の外伝「Fire and Blood」か)。

■シリーズ一覧:氷と炎の歌

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