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十二国記シリーズ

前後のシリーズ記事

  1. 【読書感想】白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記
  2. 【読書感想】白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記
  3. 【読書感想】白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (この記事)

今回の本

タイトル:白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記
著者:小野 不由美
ジャンル:ファンタジー

読後感想(ネタバレ)

十二国記で一番好きなセリフ・シーンが「人はね景麒、真実相手に感謝し、心から尊敬の念を感じたときには、自然に頭が下がるものだ。」のシーンなんですよ。なので今、静かに頭を下げています。言い表せない感謝の念と共に。

本編。みんなあれだけ驍宗を助けようと必死になって努力してきたのに、直前になった自力で脱出する驍宗はホント空気読めていない感があってちょっと笑う。だからこそ人がついていくんだろうけども。そしてそうやって王が戻り、あとは逆賊を討つだけ~と盛り上がった後に急転直下。もう1度捕まる王。これぞ十二国記。所在がバレた理由も最初からちゃんと準備してあって恩讐の入り口というのはどこにあるのかわからないものだなと。

今までの巻と違って普通の人の厳しい日常と一般の兵士の心情がかなり書かれていて、辛く厳しい冬の生活や人々の心が通った交流や心無い交流、名もなき兵士の命の重さ軽さがはっきりとわかる巻でした。特に李斎達に下った友尚の麾下が「命令だからやってきたけどもう無辜の民を殺したくない。本当はずっと嫌だった」と嘆くシーンには参った。心が痛くていったん本を閉じました。兵士というのはプロフェッショナルに徹する。しかし心は勿論ある。それを無視して作り出した阿選が生んだ魂魄を抜かれた兵士との差が哀しい。李斎と共に王を探したメンバーも最後まで生き残ったのは数人。屍の上の平和。

敵を欺くにはまず味方から。この言葉を1度聞かせてくれているのにさらに引っかかる。またもやられました泰麒。変転。見事な黒麒麟。驚きとシーンの美しさ、首を王に擦りつけるシーンがもう感動の一言でした。十二国記のシリーズは基本的にストレスが溜まって溜まって最後の解放のために読んでると以前書いたような気がしますが、まさにこのシーンがそれ。この光景を見るため十八年待ったのでした。

逆に不満点みたいなもの。正直、泰の宗教については民の拠り所やその気質の根幹を表しているものなので十分な説明が必要だというのはわかるけどもどこまで読み込んでいいかわからず。宗教・宗派の種類やそこに付随した登場人物が多すぎて目が滑りました(なので最後の方でどこがどう滅ぼされたとかどこ出身とか出てもピンと来ない場面も)。読書しながらメモをとっていれば良かったかもしれませんが、最後まで読んだ今となってもやっぱりメモの必要はなかったなぁと。街や村の数が多く登場した関係もあったかも(これは本の最初に掲載されている地図と本文をいったりきたりで何とかなったけど)。

最後のイラスト、読み終わった直後は気づいていませんでしたが、今これを書いている時にやっと理解。あれ泰史書ですね。歴史書な為、最後のエピローグの文面を見たらわかる通りすごく簡潔にしか書いていない(王が消え逆賊を撃つという王の治世の中でもかなりすごいエピソードにも関わらず五行で終わらせている)のに、あの綴れないほどの分量。つまりこの後の泰は、驍宗と泰麒の治世は長い長いものだったと。イラスト1枚でこの破壊力。流石です。

しかしこれでまだまだ終わりじゃない。謎が残った琅燦の行動や今回まったく出番がなかった陽子ら慶の人々。王と麒麟すら登場していない国もあるし何より天の摂理の謎も残ってる。次は外伝が発売するという事で、今からそわそそわ待っています。

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