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十二国記シリーズ

前後のシリーズ記事

  1. 【読書感想】黄昏の岸 暁の天 十二国記
  2. 【読書感想】華胥の幽夢 十二国記
  3. 【読書感想】白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (この記事)
  4. 【読書感想】白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記
  5. 【読書感想】白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記

今回の本

タイトル:白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記
著者:小野 不由美

待ちに待った十二国記メインストーリー最新刊。その1巻です。1,2巻が同時発売で3,4巻は来月発売。

半ば諦めの気持ちだったのが本当に最新刊が出てくれた。ただただそれだけで嬉しいのですが、内容もその待っていた時の気持ちがリンクする場面があり、グッと来るシーンが多かったです。

感想

物語の舞台は戴の国。十二国世界の北東に位置し、各国の中でも冬が厳しく貧しい国。暖を取る燃料が無いと凍死者が出るほどの極寒地。前王が倒れた後、待望の新王が立ったが登極後すぐに行方不明、王を補佐する麒麟も同時期に行方不明。仮王が立ったがその者が王を陥れ麒麟を傷つけた張本人の謀反者であり、自分に反抗するものは苛烈に対応するという絶望的な状況。

しかし前巻(「黄昏の岸~」)にて慶王陽子の尽力により泰麒は蓬莱(現代日本)より帰還。麒麟としての力は失ったが元将軍李斎と共に戴国に戻り、未だ行方不明の泰王驍宗を探す-というのが大まかなあらすじ。

あどけない純粋無垢な少年泰麒ではなく、蓬莱にて喪失感と共に生長した青年泰麒。麒麟の力は失ったものの生来の仁性は失われておらず、まもなく冬が訪れようとしている村々の様子に心痛めるのが読んでる側も伝わってきて辛い。人々が泰麒の帰還に気づいた時にそれぞれ涙し、額づき、絶望的な冬の到来の前に一筋の希望を抱く様は過酷なこれまでの生活が垣間見えてもう序盤から涙腺はボロボロ。この人達が報われる未来が見たい。

反逆を起こした阿選の思惑は謎のまま。当初はちゃんと国を収めようとしていたけど現在はそれも行わず奥に引っ込んだままという事で本当に阿選が黒幕なのかと疑いも。「華胥の夢」の短編で泰麒に随伴していた時の様子を見る限りそんな人物とも思えず。それとも凍死とは無縁の漣国を見て何か思う所があったのか。いやもっと前からの根深い怨恨か。「黄昏の岸~」で泰麒に斬りかかる時、「……驍宗を選んだ貴方が悪い」と言っているので単純にプライドとかの問題だったのか。ここだけ見るとただの逆恨みだけど。それでもそんな小人物という感じではなさそうだったので。うーむ。

そして驍宗。賢い人であり、阿選の動きも察していた所があるので今の状況は驍宗が描いていた可能性もあるのよねと。けれどここまで民を蔑ろにするような人物とは思えないし「黄昏の岸~」の最後の歴史書の部分で阿選は「幻術に通ず」とあるので阿選の幻術によって驍宗が身動きできない立場になっていると見るのが自然か。それでもやはり殺されていないのは謎。潜伏するにしても長すぎる。記憶を失っている状態の可能性とかも。

巻の途中で時々挟まれていた不吉な歌詞だが曲調は明るい歌う人々も気になる所。彼らも何かの予兆を感じているのだろうか。

終わりに

本を手に取り、1ページを開く直前、ちょっと手が・全身が震えました。武者震い的なアレ。読み始めると4時間ノンストップで最後まで。すぐに2巻に取り掛かります。

■シリーズ一覧:十二国記

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