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今回の本

タイトル:三体
著者:劉慈欣

話題になっている中国SF、三体。気になっていたのでKindle版を購入しました。

あらすじと登場人物

あらすじ

文化大革命の狂乱の中で物理学者の父を失った葉文潔。

政治的に危険な立場に追い込まれた彼女だったが、天体物理の専門知識を必要とした最高機密の計画の終身参加と引き換えに、紅岸基地に勤務することになる。

 

そして四十数年後。ナノマテリアルの研究者汪淼は、科学フロンティアと呼ばれる物理学者の集団に所属する学者達が次々と自殺していく事件に協力を頼まれる。

事件を追うに連れ、物理法則を無視した不可解な出来事や、VRゲーム「三体」と出会う汪淼。

ゲーム「三体」は現実の地球とは違う法則に支配されていた仮想の地球。太陽の周期が地球とは違うその天体を救うのが目的だというこのゲームだが、そこには大きな秘密が隠されていた…

登場人物

汪淼

ナノマテリアルの研究者。科学フロンティアの事件を追うに連れ、自身も物理法則を無視した出来事に会う。

葉文潔

天体物理学者。父を文化大革命で亡くし、母や妹は父を糾弾する立場にあった。

夫も紅岸基地で勤務し、科学フロンティアに所属する娘もいる。

読書日記(読書中のメモ)

メモ前半

中国のSFは初めて読む(と思う)ので、最初のバックボーンの説明の段階から文化大革命が出てくるのには驚いた。日本や欧米系のSFでは味わえない感覚ですごい新鮮。注釈がありがたい。

科学に対する弾圧。知識でしか知らない文化大革命だけど、それを中国人がSFのシステムとして書いてるってすごいことなのでは。

主人公は葉文潔と汪淼の二人のよう。汪淼は最初の時点ではいまいち特徴のないキャラクターな印象。葉文潔は文化大革命で父を亡くし、身内は裏切り、本を貸してくれた人にも裏切られ心が死んでるけども心の奥底では憎悪が渦巻いている人という印象。不憫だと思うけど時々覗くものが怖い。

科学者が次々と自殺していくという事件を追っているのが主人公の汪淼。相棒?の警官がなんかよいキャラ。無知なように振る舞っていながらめちゃくちゃ切れ者ぽい。

事件を追っているうちに唐突に出てきて始まるVRゲーム「三体」。いまいちゲームの世界観設定がよくわからないけども、とにかく地球のような地球じゃない世界の物理法則を解き明かそう(失敗すると文明は全滅)の流れなゲームな模様。これがどう本編に影響してくるのか。

汪淼に巻き起こる事柄、得体のしれない何かがジワリジワリとにじり寄られているような感覚で、クトゥルフとかそういう印象。物理が死んだとは何か。けっこう読んでて怖い。

メモ後半(ここからだいたい物語の核心・ネタバレ)

地球人の中に、地球をどうこうしようとしている人類の敵?の集団がいて、その中でも2つに分かれて争っている感じか。

救済派と降臨派。なにか謎の頂上存在がいて、そいつらに何を願うかの派閥のよう。

その集団のボスがなんと葉文潔。理由はやはり文革での人類への絶望。

葉文潔が40年前に関わっていた秘密計画は外宇宙への交信。葉文潔はその計画の中で太陽を用いる事で電波を増幅。さらにそれを秘密裏に行い、地球を滅ぼして欲しいと宇宙人に通知したと。

それを知る一部の(人類に絶望した)知識階級がその宇宙人の呼び込みを行って秘密活動を行っている。

ゲームの三体はその宇宙人、三体星人の世界をシュミレートしたもの。そこは太陽が3つ存在する恒星。それを体験させる事によって三体星人に共感する仲間を増やそうという計画だった。

三体星人は既に地球に向けて出発済。到着は450年後。つまりこの物語は、三体星人と地球人との生存戦争であり、未来に確実に起こるであろう決戦までの準備・布石・謀略の物語だったー!!面白すぎる!!

しかし地球人類の歴史は戦いの歴史。450年あったら余裕で三体星人の科学力に追いついちゃうけど→おそるべき三体星人の計画が・・・!!

という所が三体の1巻。全三巻のシリーズだったんですね。これは…また読むまで死ねないシリーズが増えたな…

終わりに

いやぁすごいです三体。はやく続きが読みたくてしょうがない。噂にたがわぬ面白さでした。

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