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今回の本

タイトル:魔眼の匣の殺人
著者:今村 昌弘
ジャンル:ミステリ

あらすじと登場人物

あらすじ

あと二日で、四人死ぬ――
ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ待望の第二弾!

その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた直後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾。

登場人物

葉村譲

ホームズを亡くしたワトソン。常日頃から観察眼を鍛えており、ミステリ愛好家(大学のミス研会長)。

幼い頃の大地震や前巻での大災害を体験していることから、不測の事態でも落ち着いて行動できる。

剣崎比留子

「事件や惨劇が常に降り掛かってくる特異体質」の美女探偵。葉村と同じミス研のメンバー。

ミステリには詳しくなく、トリックやミステリのお約束に関しては葉村を頼りにしている。

おすすめポイント

とにかくわかりやすい登場人物達の名前。容疑者たちの性格や見た目が名前に反映されているので、物語にとにかく集中できる。

どうしても似たような名前や普通の名前がいっぱい登場する作品はこの人誰だっけ…となり、人物一覧を確認したり数ページ戻ったりする事がよくあるので、その無駄に時間を割かないですむのは大変ありがたい。

 

事件やミステリ用語に遭遇するたびにこれはミステリの○○のような~というわかりやすい解説が登場人物たちの会話の中(主人公がミス研会長のワトソン、ヒロインが探偵役でミステリ初心者という間柄)でスムーズになされていて読みやすい。

ミステリ作品でたまにある「小説内ではミステリのお約束という概念が存在しているのでそこから逸脱するような行動は誰もとらないけども、概念自体を説明するわけにはいかないので無理な説明口調の会話が生じてしまう」というようなこともない。

 

超常現象+ミステリがどのような化学反応を生むかが楽しめる。

ミステリで超常現象となると何でもアリに聞こえるかもしれないが、なるほどそうきたかと膝を叩くような場面しかない。

感想(ネタバレ等含む)

高校生二人が悲惨すぎてもうね。

まだ明確な悪意でもって殺された方が良かったのにと思ってしまう。システムに殺される。悲劇でしかない。

「親には言わず出てきた」とかも小説内では全部書いてないけど家族の気持ちを考えると泣けてくる。学校内では根も葉もない噂も出るだろうし。

(お話の中の欄外の事ではあるけど)辛い。

 

臼井さんが死んだのは完全な事故というか予知というか不運だったというのが凄い。

最初あれは事故。で片付けられてるのに納得するのが難しかったけど、とにかく予言は絶対と思えばまぁしょうがないで終わってしまう軽い命。

 

解決編じゃなくて死闘。対決編。

前作もそうだったけど爽やかに犯人を当てて終わる青春探偵小説じゃないんだよなあ。

推理じゃなくて犯人を炙り出して拘束して自分の安全を確保するための生き抜く手段。犯行の穴があれば利用するし、恨みも晴らす。

確かに彼女は真実を追及する「ホームズ」ではないかもしれないけど、人間らしい人間な気がする。

 

サキミ様の手口(最初は自殺を図ろうとした、日記の人物とサキミが同一人物等)は読みながら推理できて正解だった。

ただ、逆にそれがそれが念頭に来すぎて犯人の手口等は全然わからず。

複数犯まではわかったけども確信を得るまではいたらず。

昔からの何かしらのしがらみや縁故でもあるのではと疑い続けたのも悪かった。うーむ悔しい。

 

流石に前作ほどの衝撃はなかったものの、十二分に満喫。

一日一章のペースで読もうと思っていたのに結局二日で読んでいるところからも明らか。

この感じではまだまだシリーズとして続くだろうし、続きが楽しみ。

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