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不思議の国の少女たちシリーズ

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今回の本

タイトル:トランクの中に行った双子
著者:ショーニン・マグワイア
トランクの中に行った双子 (創元推理文庫)

あらすじと登場人物

あらすじ

双子のジャクリーンとジリアンは幼い頃より愛を知らずに育ってきた。

ジャクリーンは愛らしい姿でいるように、服を汚さないようにと母に言われ続けてきた。

ジリアンは父から活発で男勝りになるように期待されてきた。

本当は相手がやっているような事をしたかった二人は、互いを羨ましがり、憎むようになっていた。

 

そんなある日、二人は家の屋根裏で昔二人を育ててくれた祖母のカバンを発見する。

中をのぞくと、そこにはあるはずの荷物はなく、なぜか中へと続く階段が。

 

中、そこは別世界。

赤い月、果てしない荒野が広がるヴァンパイアと人狼が跋扈する世界だった。

二人はそこでヴァンパイアと博士と出会う。

お互いの生活を羨んでいた二人は、自分が望む自分になるため、ジャクリーンは博士に、ジリアンはヴァンパイアに引き取られる事を選択する。

登場人物

ジャクリーン(ジャック)

双子の姉。母親から人形のような愛らしさを求められて育つ。服を汚す事による母親の叱責から、病的な潔癖症。

本当は走りたかったし遊びたかったし自由になりたかった子供。

ジリアン(ジル)

双子の妹。父親から活発な子供なるように求められて育つ。成長するにつれ姉と比べられ、傷ついてきた。

本当は人の好意がほしかったしかわいくなりたかった子供。

感想

前巻である不思議の国の少女たちの前日譚。初めから前日譚という事がわかっていたのと、作中であらすじは語られていたので話自体はすいすいと。

前巻は途中からミステリーに変化したけど、この巻は最後までファンタジー。ダークな雰囲気ながら淡々と進むので気づくと読み終わってたという感じ。

 

思った以上に胸糞悪かった子供時代の話。空想を封じられた子供の話は毎度の事ながら苦手で辛くて腹が立ってしまってしょうがなかった。

自分のやりたい事ができなかった子供たち。そしてそこから生じる悲劇。すべてはここに帰結してしまうというね。

 

ジャックとジルが得たもの、失ったものを考えると辛すぎるし、前巻のラストの事を考えると二人の運命が悲しすぎる。

いったん死んで蘇生された者。

それがそういう扱いされるかはこの巻の中で語られたし、ジルが望んでいた事を考えるとこれは罰という事になるんだろうか。罪と罰。

 

ジャックの印象はほとんど変わらず。謎のイケメンっぷり。

ジルの印象はエキセントリックという印象しかなかったのが、だいぶ同情寄りに。愛情ではないものを愛情と信じてしまった子。

双子が手を取り合う未来を選択できなかったのは残念だけど、ジャックが伸ばした手をジルはいつも握ってたのよね。そこだけは本当に救いだった。

おわりに

もうおそらくこの世界の話はもう出ないんだろうけど、後日譚が読みたかった。

二人が行って、帰って、また行ったときの話。

なんの事件も展開もないんだろうけど、それでも読みたかったな。

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