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天冥の標シリーズ

前後のシリーズ記事

  1. 【読書感想】天冥の標Ⅴ 羊と猿と百掬の銀河
  2. 【読書感想】天冥の標Ⅵ 宿怨
  3. 【読書感想】天冥の標VII 新世界ハーブC (この記事)
  4. 【読書感想】天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク
  5. 【読書感想】天命の標Ⅸ ヒトであるヒトとないヒトと

今回の本

タイトル:天冥の標VII 新世界ハーブC
著者:小川 一水
天冥の標VII 新世界ハーブC (ハヤカワ文庫JA)

あらすじと登場人物

あらすじ

西暦2502年、プラクティス達の太陽系全域に対する攻撃から何とか生き延びたアイネイア・セアキを始めとするスカウト・ハイクの仲間たちは、5万人の少年少女と共に惑星セレスの地下で救援の到着までに生き延びる選択を強いられる。

母からMHD社の様々なロボットの操縦権を受け継いだアイネイアは、仲間たちと共に太陽系外に出港するはずだったジニ号の物資を使いながら食糧問題や住居問題を1つ1つ解決していくが、物量にも限界があり、自給自足の生活に切り替えていく。

連絡がとれない外の世界、内部での反抗や人口問題、人類の唯一の生き残りである可能性のストレスと戦いながら、委員会はやがて議会となり、社会と秩序を構築していくことになるが…

登場人物

アイネイア・セアキ

ジニ号で太陽系外に出発するはずだったクルーの生き残り。母からMHD社のロボットの操縦権限を移譲されている。

スカウト・ハイクの仲間たちを中心に結成したオリゲネス幹部会では給食相を担当する。

感想

これにて世界は一巡し、謎が謎を呼ぶ状況は続いてはいるものの、第Ⅰ部メニー・メニー・シープの世界に繋がった。第Ⅱ部からの物語と第Ⅰ部を結ぶ留め具の巻。Ⅰ部の時点で疑問に思った事のほとんどはここで解消されているし、読み終わった後のカタルシス感はすごい。


読んでいる時のイメージとしては15少年漂流記。ただし50000人の少年少女達。ロボットや資材はあるものの自分で自分の世話を出来ない年代の子供たちが一体何をできるというんだろうか。本当にアイネイア達はよくやったと思う。数々の犠牲があったにせよ背負ったものの大きさと成し遂げた偉業を考えると本当にあのハイク・メンバーは優秀だったんだなって。


楽しい楽しい漂流生活みたいな流れだったらどんなに良かったか。基本的には絶望感と閉塞感。限られた空間に押し込まれた50000人。地上には外敵で地下を掘り進める崩落の危険性。そういった困難を1つ1つクリアしていった先に、第Ⅰ部冒頭でのどこか牧歌的なSF社会が待っていたのだとするとすごく感慨深い。海と緑広がる牧歌的植民星メニー・メニー・シープかぁ。ため息が出る。

ネタバレ感想

少しずつ社会・世界が出来上がっていくのを読むのは面白かったけれども、重い重い世界の秘密。逃避の果てのエデンって感じだった。


どうするんだろうと思っていた石工達との邂逅はあっさりしたもの。逃亡してきたという事でやっぱり今まで虐げられてきたプラクティスは自分達より下のものが出来ると攻撃的に振る舞っちゃう感じが続いていたかーと悲しい感じに。でも同じようにこの新世界の人々も石工の扱いを間違っちゃうわけよね。石工達は被虐オーラでも出てるのか。出てるんだろうけど。


現時点の残す謎は地下の秘密。プラクティス達の狙いか。電力はドロテア・ワットから取っててそのドロテアをプラクティス達が狙っているという事なのかな?次の巻あたりではイサリ達プラクティスがフェロシアンになるまでを描くという事なんだろうから、そこらへんが順番に明らかになっていきそう。楽しみである。

おわりに

ほんとにあのノルルスカインという野次馬はもう!もう!!ダダーめ!!!

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