スポンサーリンク

スポンサーリンク

天冥の標シリーズ

前後のシリーズ記事

  1. 【読書感想】天冥の標Ⅰ メニー・メニー・シープ (この記事)
  2. 【読書感想】天冥の標Ⅱ 救世群
  3. 【読書感想】天冥の標Ⅲ アウレーリア一統

今回の本

タイトル:天冥の標Ⅰ メニー・メニー・シープ

著者:小川 一水

天冥の標 Ⅰ メニー・メニー・シープ (上) 天冥の標〈1〉―メニー・メニー・シープ〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

昔から天冥の標はいいぞと言い続けてきた友人がいて、(絶対読み始めたら沼にハマるとわかっているから自衛の意味も込めて)最終巻が発売されたら読むよーと軽く言い返し続けていたのですが、ついに最終部の発売が発表となった事が1つ。さらに発表前日に別軸で薦められた事が1つ。ただただ昔から自分が読みたかったというのが1つ。これで3つ。これは天地人全てが今読み始めろと語ってきていると謎の確信。ついにシリーズを読み始めることに相成りました。

あらすじと登場人物

あらすじ

西暦2803年、地球から遠く離れた植民星メニー・メニー・シープは、臨時総督府の総督であるユレイン三世により統治されていた。だが植民地全域の配電権を握る総督の施策に反発するものは多く、政府とその他都市には一触即発の空気が漂っていた。

そんな中、特に総督に反発する者が多く住むセナーセー市に原因不明の伝染病が発生する。医者であるセアキ・カドムは原因追求の末、イサリという謎の美しい生き物が感染源と判断。多くのものが処刑を望む中、イサリを保護する事になる。

セナーセー市の跡継ぎにして酸素を必要としない身体に改造された人間であるアクリラ、傀儡状態にある議員のエランカ、人間達に使役される原星種<石工>でありながら、自我を拡大していくクレヴ、アンドロイド集団ラバーズのリーダーラゴス。メニー・メニー・シープの様々な人々、生き物達が関わり、交わり、そして総督への反乱へ繋がっていく。

イサリ、イサリを恐れる石工、メニー・メニー・シープの秘密、臨時総督の思惑、地球からの移民船シェパード号の力、植民当初からのラゴスの記憶。様々な謎と共に壮大なスペースオペラが開幕する。

登場人物

セアキ・カドム

セナーセー市に住む30手前の医者。的確な医術の腕と異種であるイサリをも惹きつける優しい心の持ち主。

アクリラ・アウレーリア

セナーセー市を治める<海の一統>の航海長であり跡取り息子。美貌の持ち主で美女にも見間違えられる。他の海の一統と同じく酸素を必要としない身体に改造しており、体内に電気を貯めそれで活動する。コイルガンと呼ばれる電気式の銃の扱いも巧み。

イサリ

セナーセーを襲った謎の伝染病の原因であるフェロシアンと呼ばれる生物。身長は2mを越え、尾があり、硬い鱗と甲皮に覆われているが、その身体の曲線美は人間の女性と変わらない。命を救ってくれたセアキに好意を持っているようにみえる。

エランカ

植民地議会の議員。現議長の姪。政府に命じられるままの傀儡であったが、次第に責任と正義によって行動するようになる。

感想

いやもう最初はね。セアキが主人公で星の悪い所をちょっとずつ直していくようなハートフルな話と思ってたんですよ。序盤はね。それが気づけば色々な人物に視点が変わるもんで、あぁ群像劇かー。いいね群像劇。好き好きー。とかまだ軽く思ってたわけですよ。で、そのまま話が進んでも(何人か呆気なく死んでも)ハッピーエンドになるって思ってたんですよ。どんどんめくる紙が少なくなってこの展開では絶対話し終わらんなまとまらんな。次の巻へ続くってやつかな?と思ったらギャーーーーナンデーーー!!!

でした。

結末の裏切られ度は半端ない。一冊の物語としてならナンジャコリャ~で終わるんですが、そうこれが壮大なスペースオペラのプロローグと思うと凄い昂ぶってくる。こりゃ熱狂的ファンがいるのもわかるしその人達に目をつけられた瞬間に布教されてきたのもわかる。この世界の人類の歩みや歴史も香り立つようで素敵。シリーズを読み終わったらまず年表が見たい。

好きなキャラクターはアクリラ達<海の一統>の面々。勝手にアドリア海の女王、共和制ヴェネツィアの頃の海の男達のイメージで見ていて、反体制な自由愛する率直な海の男って事でまぁそりゃ憧れちゃいますよね。個人というより組織って感じが強いのもジェノバというよりヴェネチィアって感じだなーと。

おわりに

兎にも角にも、見事に心掴まれてしまったので全ての謎に綺麗に答えていただくまでは読み続けるしかないなと思いました。しばらくは濃厚なSFの海に浸れそうです。

商品リンク

■シリーズ一覧:天冥の標

前後のシリーズ記事

  1. 【読書感想】天冥の標Ⅰ メニー・メニー・シープ (この記事)
  2. 【読書感想】天冥の標Ⅱ 救世群
  3. 【読書感想】天冥の標Ⅲ アウレーリア一統
スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事