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今回の本

タイトル:タリスマン

著者:ティーヴン キング,ピーター ストラウブ(共作)

あらすじと登場人物

あらすじ

12歳の少年ジャックは、女優の母を癌で失おうとしていた。学校を休み、二人でアメリカの東海岸へ最後のバカンスに出かけたが、そこでジャックは謎のミュージシャン、スピーディと出会う。

スピーディは、母の病気は実はもう1つの世界「テリトリー」に住む女王の体調と連動しており、女王と母は異世界における同一存在(ツイナー)であるという。二人を助けるには西海岸にあるというタリスマンを手に入れ、ここ東海岸まで戻ってこなくてはならない。果てしなく遠い距離だが、愛する母のためにジャックは旅立つ。

登場人物

ジャック・ソーヤー

12歳の美しい少年。裕福な生活を送っていたが、母の病気により生活が変わろうとしていた。

父は既に他界。ジャックのツイナーも既に亡くなっている。

タリスマンを求めてテリトリーと実世界を行き来しながら旅をする。

モーガン・スロート

ジャックの父の共同経営者で、ジャックの親友リチャードの父。

しかし裏ではテリトリーを使い悪事の限りを尽くし、ジャックの父を亡きものにした。

ジャックの母とそのツイナーである女王を亡きものとし、テリトリーの王になろうとしている。

リチャード・スロート

モーガンの息子でジャックの親友。堅物真面目でファンタジーをまったく信じない性格。

ジャックと同じくテリトリーでの自分、ツイナーを亡くしている。

感想

内容にまったく触れられないままオススメという事で読み始めたものの、異世界に行くまではシリアスな社会派の話かな?と思ってたら異世界ファンタジー展開にビックリ。中世ヨーロッパのような社会・世界に降り立ったという事で時代的にもネバーエンディングストーリーみたいな感じなのかなぁと思ったら元の世界に戻ってさらにビックリ。なるほど行き来する感じなのねと思ったらそこからが読むのが辛くて辛くてのロードムービーに。やっぱりホラー作家二人の小説だなぁと。

主人公ジャックはハリウッド俳優の子という事で、普通の12歳よりかは元々目は肥えているというか色々な社会を見てきた老いた眼だったんだろうけど、旅が進むにつれてさらにやさぐれていくのが辛い。最初は純粋に母の病気を治すためという事だったのが、ヒッチハイクで拾ってくれた人が好色の目でジャックを見るのも意識してるし、金を稼ぐために(割の悪い酷い)バイトはするし、旅の道連れは基本的に役立たずだし、お助けキャラは一行に現れずに最初から最後まで酷い目に合い続ける。同じように旅の道連れのリチャードも無理やり旅に連れ出されて放射能は浴びせられて父は悪い奴だったと明かされるなどなどこちらも相当にハード。作家二人はこの子達というか子供に相当な恨みでもあるのかと疑うほどだった。

命も軽い。絶対に人間の命を喰らってはいけないと狼男のウルフに厳命していたジャックだったのに、リチャードと二人で機関銃でその(闇落ちした)ウルフの同族達をハチの巣にしていくのはもう何とも言えない感じ。これを書いてて何を言ってるんだと自分でも思ってる。機関銃でハチの巣て。

共作という事だったけどもドコがドチラというのは全くわからず。しかしながら物語が雑な展開を見せた時は、二人のうちのどちらかに切り替わったんだろうなとか思ったり。

物語中でも何回か出てきたし、指輪物語と円卓の騎士の聖杯探索はモチーフの中でも強めなようで。行きて帰る感じやタリスマン手に入れた後に人に渡すのも嫌になるというのはまんま一つの指輪。タリスマン自体は聖杯ですね。他にも主人公の名前を見てもわかるように、色々な小説のパロディが出てくるけど、それをホラー作家がアレンジしてファンタジーだよと言い張ったらこの物語になったって感じ。どろどろに溶け合ってる。すごい。

おわりに

そんな感じでそこまで好きじゃないけど、それでも読んじゃうという困った話だった。胸糞悪い展開がちょっと多かったけど無理やり一気に読んで良かったとも思う。一旦本を置いたら続けるのがちょっとしんどい話だった。

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