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ゲド戦記シリーズ

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  1. 【読書感想】帰還―ゲド戦記
  2. 【読書感想】アースシーの風―ゲド戦記
  3. 【読書感想】ドラゴンフライ アースシーの五つの物語―ゲド戦記 (この記事)

今回の本

タイトル:ドラゴンフライ アースシーの五つの物語 ゲド戦記

著者:アーシュラ・K. ル=グウィン

ゲド戦記の短編集。5つの小・中編のお話です。

あらすじ

カワウソ

ゲドの時代から300年ほど前の話。アーキペラゴには王はなく、各地の海賊が勢力争いを行っていた。その頃では忌避されていた魔法が使えたカワウソと呼ばれた若者は、海賊に捉えられ、奴隷として鉱脈を探しを強要される。何とか逃げ出したカワウソは、やがて魔法を使える人たちを集め、その力を正しき方向に導くための学院を設立する。

ダークローズとダイヤモンド

金持ちの子として生まれた音楽好きのダイヤモンドは、その魔法の才を活かすために魔法使いの元で魔法の修行を開始する。しかし彼の心はダークローズという地元の魔女の娘に向いていた。

地の骨

ゲドの師匠、沈黙のオジオンがいかにして地震を止めたという物語。オジオンが彼の師匠ダルスの元から独り立ちしたあと、ダルスは静かに暮らしていたが、とつぜん雷鳴のようなものを感じ、オジオンを呼び戻す。

湿原で

湿原の小さな村はずれの家に、不思議な旅人がやってくる。彼はまじない師のようだがまじない師のように振舞うわけでもない。家の主人であるメグミは彼を受け入れ、村にはびこる家畜の疫病を防ごうとする彼を泊めることにする。

トンボ

ゾウゲと呼ばれる領主の娘、彼女は昔から自分が何者か知りたかった。ロークの学院では自分を知ることができると聞き、彼は女は受け入れないとするロークの魔法使いの学院に侵入しようとする。

感想

どれもゲドの世界の物語をよりよく楽しむための重要な物語だった。文庫版の方は原書刊行順(このドラゴンフライが5作目、アースシーの風が6作目)だそうだけど、単行本ではこの外伝の方が最終巻だったので、アースシーの風の中で言及されていた幾つかの話題がやっと理解できた。読む順としてはこの外伝の方から読むのがやはり正しい順だったなぁと。特に最後の話であるトンボの物語の受け取り方が大きく変わってくるので、アースシーの風を楽しむためにも、このトンボという話を楽しむためにも、ドラゴンフライから読むほうが絶対にいいと思う。

一番好きな話は「湿原で」。一番渋い時期のゲドが登場したのもそうだけど、やはり話の中のメグミと謎のまじない師の男の交流がとても心に刺さる。湿原というほの暗い舞台なことと、謎の男が醸し出す「後ろめたさ」によって雰囲気がすごく出ていた。

おわりに

ゲド戦記シリーズ全巻読み終わり。ル・グィンの新しい作品を読むことはもうできないけども、すばらしい世界を創造してくれてありがとうの気持ち。この巻の巻末のアースシー世界についての解説集も素晴らしかった。

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