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キングキラー・クロニクルシリーズ

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  2. 【読書感想】賢者の怖れ 5(キングキラー・クロニクル 第2部)
  3. 【読書感想】賢者の怖れ 6(キングキラー・クロニクル 第2部) (この記事)
  4. 【読書感想】賢者の怖れ 7(キングキラー・クロニクル 第2部)

今回の本

タイトル:賢者の怖れ 6 (キングキラー・クロニクル 第2部)

著者:パトリック ロスファス

あらすじと登場人物

あらすじ

盗賊を退治し、妖との官能な夜を終えたクォートは、褒美を受け取りに大公の元へ戻るのではなく、自分との訓練によって立場が不利になったアデム人傭兵テンピを助ける為、またアデム人の強さの秘密を学ぶ為、ヘルトのアデム人の学校へ向かう事となる。

ヘルトの学校長シェヒンは、ヘルトの学校の入学試験に合格しない限り、クォートの存在は認められないとし、ヴァシェットという先生をつけて入学試験への挑戦を促す。

ヴァシェットと共にアデム人の言語を学びつつ訓練に励むクォート、アデム人のあまりにも違う文化と言葉、アデム人以外は自分ひとりだけという状況で修行を開始するが…

登場人物

クォート

後に伝説的な秘術士となる赤毛の男。大学を休学し、大公に仕えているが、その大公の命により盗賊から税収を取り返す作戦を行っていた。両親の仇であるチャンドリアンの情報を求めている。楽師でもありリュートを操る。

ヴァシェット

クォートの先生となるアデム人の女傭兵。他国で長年傭兵として雇われていた為、クォートが話す言葉にも堪能。

感想

ファンタジーの、お話の中の世界であるこの物語の中で、さらにそこから異邦に赴き交流するという異文化交流が今回のお話。最高か。

アデム人がまたとても興味深い民族で、言葉は口で話すものの、その言葉と共に表すはずの感情は手話で表す。勿論小説、文章という形なので、クォートが彼らの手振りを理解できるかぎりその感情は文章に置き換えられて読んでいる私達はその感情を読むことはできるけども、クォートの目から見ると本当に面白いだろうなと。普通に顔で感情を表している場合、曖昧な微笑みなどは確かに受け取る側によって読み取り方が変わってくる可能性があるけども、手話は読み取る能力がある限り確実にその意図は通じるし、そこにさらにいくつもの手話を組み合わせることで複雑な感情、繊細なニュアンスを正確に相手に伝えることができる。すばらしい仕組みであり、よくぞこんな面白い仕組みを作ったなと。映像化した時にはどういう形になるか楽しみでならないというか、やっぱりこれは自分の目で見たいとすごく思った。

他のアデム人の文化も頭の中で1つ1つ自分なりの解釈に当てはめるのは結構楽しく。訓練法であるケタンはカンフーや空手の型みたいなものとして変換。型に1つ1つ名前があるのがそれっぽい。アデム人の一番の謎であるレサニは、これは最後までクォートが理解というか言葉に当てはめることができなかったので、ぼんやりと哲学であり行動規範ぐらいに変換。レサニはまださらに登場しそうな気がするけどどうなんだろう。本質をまだ見極めきれてないような。

そして音楽。アデム人は音楽を恥ずべきものとして見ていて、楽師であるクォートを男娼のようなものと言い、音楽は「娼婦を買うようなもの」として、周りに公言するようなことではなく、こっそり楽しむようなものとして扱われている。そうなると前巻でテンピが音楽を習いたいと言ったときの様子がすごく可愛らしいというか異国で誰も知らない場所だからちょっとはしゃいじゃおう感が出てすごく面白い。そんな音楽だけど、クォートがアデム語で詩を作らなければならないとき、音楽を思った時の言葉が今回の一番心に残った言葉

音楽がある理由がまさにこれだ。言葉はこちらが望む役目をどんなときでも果たせるわけではない。言葉に頼れないとき、音楽がある。

ほんとこの物語は音楽に対する扱いが真摯なので全部ストレートに感動する。

またクォートがヴァシェットに対して、自分を知ってもらおうとした時・言葉がつうじないときに使った手段も音楽。剣をその手に持つ意味の問答の際に、なぜ腕の先にナイフではなく手をつけているのかと問われた際の答えとして、クォートの答えはその指でリュートをかき鳴らす。これが理由。音楽は心に通じる。心に響く。素敵すぎた。

終わりに

この物語を読み進める中で、もう一度音楽を学びたいという気持ちがどんどん膨れ上がっていて困る。むかしむかしにピアノを習っていたものの、最後にピアノを触ったのはいつになることやら。ピアノでなくてもいい、なにかピンとくるものがあるならば何か始めてみようかな。

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