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ゲド戦記シリーズ

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  2. 【読書感想】帰還―ゲド戦記
  3. 【読書感想】アースシーの風―ゲド戦記 (この記事)
  4. 【読書感想】ドラゴンフライ アースシーの五つの物語―ゲド戦記

今回の本

タイトル:アースシーの風 ゲド戦記

著者:アーシュラ・K. ル=グウィン

アースシーの風 ― ゲド戦記Vアースシーの風 ゲド戦記 (岩波少年文庫)

単行本だと5巻ですが文庫だと6巻なんですね。外伝とこの巻が入れ替わっているようで。単行本で読んでるので読んでから気づきました。あとがきによると、元々は外伝の方が先に原書では発売されていたけども、このゲドシリーズの最終巻となるこの本を先にお届けしたかったから単行本ではこちらが先だったと。文庫では原書刊行順に直したようですね。

あらすじと登場人物

あらすじ

静かにゴントで暮らすゲドの元にまじない師のハンノキが訪れ、自分の夢についての助言を求める。その夢とは、死者の世界の境界で亡くなったハンノキの妻がハンノキを呼び求めるというもの。

死者は生者に執着はしないはず。世界に再び異変が起こっていると感じたゲドは、レバンネン王と、王の元に滞在している自分の妻テナー、娘テハヌーの元にハンノキを送り出す。

一方その頃、アースシーの西側では竜が暴れるという事件が多発しており…

登場人物

ハンノキ

まじない師。妻を失ったが、夢の中で死者となった妻と触れ合ってしまう。

ゲド

ゴントに暮らす元大賢人。魔法の力を世界の修復のために費やし、ただの人となる。

今は妻テナーと娘テハヌーと共に師オジオンの家で静かに暮らしている。

テナー

ゲドの妻。元カルカド帝国の「名もなきもの」に仕える大巫女。ゲドと共にエレス・アクベの腕輪を世界にもたらし、白い人とも呼ばれる。

テハヌー

ゲドとテナーの養女。半身が火傷に覆われ、ケロイド状になっている。竜カレシンが我が子と呼び、竜にも人にもなれる存在とされる。

レバンネン

アースシーの王。ゲドと共に死者の国から生還し、王となった。

 

感想

ゲド戦記、長編の最終巻。ゲドやテナーやらというよりアースシーの物語。これまでの登場人物達が、各々自分のやるべき事を適切に行なっていく話。集大成。主人公もハンノキという新しい人物が登場するものの、視点としてはテナーだったりレバンネンだったり色々で、今までの巻では誰かの目線から見たアースシーだったけれど、今回はアースシーに住まう人々という群像劇。

ゲドシリーズはいつもそうだけど、最後の数ページで物語がガツンと進んだり切り替わったり結論へ進むので、この本も最後の最後まで結末は全然読めず。読み終わった後も「あぁ面白かった」とかそういう感想ではなく、これでゲド戦記も終わりかぁという感慨の方が大きく。

ストーリーとしては、先に群像劇と書いたものの、登場人物達のアレコレというよりはアースシーの世界・歴史に対する紐解きを1巻丸々使って行ったという感じ。王と腕輪の存在、魔法とは何か、言葉とは、生者と死者の境界の謎などなど。人間と竜の違い・関わりも一区切りはついたけれど、そうなると1巻でゲドが竜を(若い竜だったとはいえ)くくりの術や竜に変身して次々と殺していったのが改めて考えると凄いというか怖い。これはゲドだったから出来たと思っていいんだろうか。他の熟練の魔法使いでも出来たんだろうか。

4巻を読み終わった時から、勝手な思いとしてテハヌーとレバンネンはいつか一緒になったりするんだろう、人と竜が番うことで世界が1つに~とかなんとか思っていたりして。けどもっとテハヌーは違ってましたね。彼女はもっと違うところに居て、俗世界からの自由の方が先でした。彼女の真意を汲み取れていなかったなあと読み終わって反省しました。

おわりに

あと残すは外伝のみ。ル=グウィンが亡くなったという事もあり、完結した世界の中の最後の巻を読むというのは寂しいものがあります。他のSF作品は読んだことがないので、そちらに手を出すのもいいかなとも思っています。

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