【読書感想】賢者の怖れ 1 (キングキラー・クロニクル 第2部)

【読書感想】賢者の怖れ 1 (キングキラー・クロニクル 第2部)

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キングキラー・クロニクルシリーズ

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今回の本

第二部開始。宿屋の主人が語る伝説の男としての過去、その二日目。

あらすじと登場人物

あらすじ

憑りつかれた傭兵が宿屋を襲った次の日、宿屋の主人コートは紀伝家に対して伝説の秘術士クォートだった頃の物語の続きを語る。

大学生活は相変わらず金欠に喘いでいる以外は順調。学業も音楽も、愛しのデナとの関係も問題ないように思えたが、学費を決める為の試験の前に、憎みあっているライバルであるアンブローズに、善悪の基準が緩くなり思っている事を口に出してしまう、心の箍が緩む薬を盛られてしまう。

成績が悪ければ授業料は増えてしまう。これ以上の金欠は避けたい。風の名前を知ることでレラール(上級学生)となったばかりのクォートの運命は…

登場人物

クォート(コート)

赤毛の伝説の秘術士。現在は宿屋の主人コートとして田舎の町で隠棲している。

大学時代では常に金欠だがその実力は間違いなく、様々な才能に愛され、秀才で天才。傲慢な所もあるが根は正直。アンブローズに楽器を壊された際、怒りによって風を操る事ができ、上級学生に昇格。

デナ

謎多き女性。ハープを学び、数々の男との浮名を流している。クォートとは親しいが友人止まりの関係。一つの所には留まらず、各地を放浪している。

アンブローズ

富も名声も実力もある男爵家の息子。以前クォートに恥をかかされ憎んでおり、金と権力によってクォートを徹底的に痛めつけようとする。

エロディン

大学の命名術の師。奇行が多く狂っているという噂もある。クォートの後見人。

感想

一度読み始めると最後まで一気に。止め時がなく最後まで。非常に満足。

やっぱり音楽シーンが最高で、弾いてるシーンが有ると無しで物語の面白さが段違い。クォートが音楽を愛し、音楽が彼を愛しているのが伝わってくる。デナがハープの大きいのを習い始めたって事で、そちらの演奏シーンももっと描写してほしいところ。いまいちデナの魅力が伝わらないというかクォートが夢中になっているのを一歩引いた視点でふーんと思っているような感じなので、本格的なデナの演奏シーンあるなら印象変わるかも。

というかデナだけじゃなく、クォートの周りに女性が集まりすぎてラノベの主人公みたいな感じに。命を助けたフェラ、餌付けた謎の少女アウリ、金と血を交換しているデヴィ、第一部で呪い除けを与えたと思われる少女も登場?クォートはとりあえずデナ一筋のようだがモテ期完全入ってますねこれは・・・。

後半からはやっと文書館が開放(それ以前から侵入はしてたけど)。本の分類に関する事や保管状態の話はやっぱり本好きとしては凄いおもしろい。本、巻物、羊皮紙、泥版などなど、中世ファンタジーの醍醐味というか、設定の練りこまれた文と書の設定をみるのはホント好き。暗い図書館にランプだけ持って本を探して読んで頭痛と戦う。。なんと最高な。憧れ。

腹が立ったから嫌いな奴の部屋に入って服を燃やすというエロディンの嫌がらせ方はニヤリとしてしまった。自分に足がつかない方法といい、やり口が非常に巧妙。望むままに生きている感じなのだろうがまだその実力は見れていないので、はやく活躍というかエロディンがエロディンとして登場している理由を知りたいところ。

おわりに

第二部はまさかの七分冊。毎月出るようなのでしばらく楽しめるのは良いんだけどちょっと多いな?あとがきによると第三部もようやくアメリカで発売されるようだし、二部に続いて第三部もちゃんと翻訳されることを祈るのみ。こればっかりはねぇ。

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