グイン・サーガシリーズ
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- 【読書感想】雲雀とイリス (グイン・サーガ146)
今回の本
タイトル:流浪の皇女 (グイン・サーガ144巻)
著者:五代 ゆう
あらすじと登場人物
あらすじ
元モンゴールの騎士アストリアス達は、ゴーラのドリアン王子を攫い、謎の支援者と共にモンゴール公国の復活を目指す。そのドリアン王子を追う異母兄スーティの協力者、狼王ウーラと闇の魔術師グラチウスは、王子の足取りを掴むべくゴーラの王城への侵入を試みる。
一方、ワルスタット城に監禁されたリギアとマリウス達。リギアは監禁から逃れ、ワルスタット侯婦人アクテとその子供たちと合流するが、そこにワルスタット侯の代理と名乗る謎の男ラカントが現れる。リギアを匿うその不自然さに疑いを持つラカントだったが、その時城の入り口にケイロニア王グインが現れたとの連絡が入る。
そしてヤガ。新しきミロクの企みは潰え、人型も保てなくなったカン・レイゼンモンロンとスカール・ブランが相対する。そしてババヤガを止めようとした<ドールに追われる男>イェライシャの前にミロクの魔術師達が現れ、ヤガの騒乱は最終段階に入る。
流浪の皇女シルヴィアは、連れ去られた先で謎の男と出会う。彼はシルヴィアに「幸福」を手に入れる手伝いをしたいと申し出るが…
登場人物
グイン
豹頭の大男。ケイロニア国王であり世界最強の戦士。
シルヴィアの足取りを追ううちに、ワルスタットの異変に気づき少数の仲間とワルスタット城へ向かう。
イェライシャ
白魔術師で<ドールに追われる男>の二つ名を持つ。
今までは散り散りになっていた味方のサポートを行っていたが、今回はその実力を遺憾なく発揮する。
感想
もうひとりの作者の方が進めていた、ケイロニアのグイン編もそのまま吸収して作家一人体制に移行するという感じなのが見えた巻でした。結構長く登場していなかったキャラクターも多かったので、ある程度は説明回という感じ。アストリアスくん久しぶり。風の騎士とは何だったのか。
しかしとにかくついにヤガ編は決着へ。後始末は色々残っているでしょうが、長く陰湿な空気だったヤガ編が終わるのは素直に嬉しく。ヤガはこのまま素直にアニルッダが取りまとめていくのかなーと思うものの、一回落ち着いても何度無く悲劇に合いついに全滅したパロを思うと虐殺度が足りていない気がする。しかしイェライシャが出てきたら話が終わってしまった。グインと同じで強キャラすぎて表に出しづらい人になってる感じが。それでいくと、スカールとブランが純粋に人間の力だけで異形の怪物を倒したというのは嬉しかった。ずっと普通の人間は魔導の力に対抗出来ていなかったからなぁ。しかしカン・レイゼンモンロンって言葉は何回出てくるのか。2行で3回ぐらい言ってるのは笑えてしょうがなかった。
ワルスタット方面はグインが登場したからもうバッサリ解決するんですねわかるわかるという感じ。もうちょっと入り組んだ人間関係というか敵側の仕掛けがあると思っていたけど、あっさり解決しそうな雰囲気がある。こうやってヤガもワルスタットも落ち着いて、このまま全員パロに目を向けていく感じになるのか。
おわりに
元聖王も動き出しそうだしモンゴール陣営も登場するしでさらに動いている勢力が増えたような気もするけど、動きが見えてきて先が楽しみになりました。
が、次の巻の発売は来夏以降との事で、またしばらくお預け状態&中身忘れるの状態になっちゃうんですよねぇ。
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