【読書感想】ウィッチャーIII 炎の洗礼

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あらすじと登場人物

あらすじ

魔法使いの会議にて重症を負い、木の精によって癒やされていたゲラルトだったが、姿を消したシリを追うべく、ニルフガードに向かおうとする。しかし国境地帯は帝国と北方諸国の争いで今や地獄の様相だった。

盗賊団「ネズミ」に拾われ、メンバーの「ファルカ」として行動するシリ。躊躇なく人を斬る事の楽しさに目覚めつつあるが、毎晩うなされるようになっていた。

魔法使いの争いに巻き込まれたが、エルフの魔法使いによる少縮の呪文により翡翠の像に変化させられていたイェネファー。像から人間に戻り、女魔法使い達の秘密結社への参加を持ちかけられるが・・・

登場人物

ゲラルト

白狼とも呼ばれる魔物退治の専門家。魔法剣士<ウイッチャー>。リヴィアのゲラルトと名乗る。シリを探すためにニルフガードへ向かうが、前巻で負った傷の影響でヒザが傷んだり愚痴が増えたりで短気なおじいちゃんみたいな感じに。馬には必ずローチと名付ける。

シリ

盗賊団ネズミに加わりファルカと名乗る亡国シンドラの女王の孫。ゲラルトらにウイッチャーとして、イェネファーに魔法使いとしての教育を受けてきた。妃にしようと画策するニルフガード帝国皇帝から逃れている。今回、その血筋の秘密が明かされた。

イェネファー

黒髪の美女。魔法使い。ゲラルトを愛し、シリを娘のように愛する。実力も十分ある優秀な魔法使いだが敵も多い。エルフの魔法使いフランチェスカによって翡翠の像に変化させられていた。

感想

全5部作の3つ目という事で2巻のように動乱の巻というわけではなかったけど、今までで一番おもしろかった冒険というか(この世界の中での)日常の巻だった。ゲラルトにとっては普段のウイッチャーとしての旅ではないとはいえ、中世ファンタジー世界で仲間と共に冒険するというのはやっぱり心躍る。世界が広がっている事を感じると言うか。疫病や追い剥ぎや殺戮などなど、生きるための生々しい現実ばっかりだったけど。

今回も多くの人名と地名が登場して目眩しそうなほどだったけど、前巻の時に作った簡易地図と国と魔法使いの関係表が役に立った。汚い字すぎて上げれないけど、いつかちゃんとまとめたいところ。そしてシリの家系図が最後の訳者あとがきの所で載ってたはちょっとショック。さすがに家系図までは作ろうとは考えてなかったけど、シリの家系のところの話はかなりややこしく、頭がこんがらがって読むのが辛い時間帯だったから先に家系図の存在を知っていたらもっと楽しめたのになぁと。今度からは最後らへんのページをパラパラと見ておくのもアリかもしれない。

ドワーフ達がカードを取り出して遊びだした時は、お、グウェントか?とゲームの方のウイッチャーに登場したカードゲームがここで登場かぁと胸躍ったものの精巧なだけで普通のトランプで肩透かし。グウェントって本の方にも登場するんだろうか。ゲームオリジナルなのか。わからん。ただ確かに本の方で登場してもルール説明大変だから難しいだろうなとは思った。

今回の最大の見所はやはり「リヴィアのゲラルト」とは。の所だろうか。いやもうそう来たかとホント唸らされた。ちょっと絵面はマヌケではあったけど。

印象的なシーン

今回、シリを求めるうちにゲラルトの所へ(自分の意志に反して)仲間が集い、彼を助けようとしてくれる。そんな仲間をゲラルトと仲間が評し合うシーンがまた最高で。

「これが戦友か!勇者団か!おれが何をした?リュートを抱えたへぼ詩人。気が荒くておしゃべりなハーフドルイドの女に、五百年近く生きる吸血鬼。そしてニルフガード人じゃないと言い張るくそニルフガード人」
「そしてそれをひきいるのは良心の呵責と決断力の欠如に苦しむウイッチャー」

見事に互いに二言で人となりを表しあってニヤニヤ。なにげに吸血鬼には文句行ってないのも結構ツボ。いやホントいい仲間だ。ウイッチャーシリーズって、孤独なウイッチャーの冒険というゲームの方のイメージに引っ張られていたけど、こんな集団での冒険ものになるとは。どちらも好き。

おわりに

作中に語り部のお爺ちゃんが出てきて、ゲラルトは~シリは~イェネファーは~と子供にせがまれるままに今後の展開を話して聞かせる所があるけども、今の気持ちはホントこれ。次どうなるの!!ゲラルトシリイェネファーはこの後どうなったの???次まで待てないよ!!!!

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