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キングキラー・クロニクルシリーズ

前後のシリーズ記事

  1. 【読書感想】風の名前 1 (キングキラー・クロニクル第1部)
  2. 【読書感想】風の名前 2 (キングキラー・クロニクル第1部)
  3. 【読書感想】風の名前 3 (キングキラー・クロニクル第1部) (この記事)
  4. 【読書感想】風の名前 4 (キングキラー・クロニクル第1部)
  5. 【読書感想】風の名前 5 (キングキラー・クロニクル第1部)

今回の本

あらすじ

若くして大学、そして秘術校への入学が許されたクォートだったが、男爵の息子アンブロートの計略によって文書館への立ち入りを禁じられてしまう。勉学への影響は勿論、両親の仇であるチャンドリアンについても調べる事ができなくなってしまったが、講義や金策で忙しい毎日を大学で過ごす。

ある日、大学から少し離れた所にある裕福な人々が住む町の質屋でウォートは古いリュートと出会う。彼に流れる旅芸人の血が燃え、勉学の合間に音楽の練習を再開するが、音楽を金に換えるには、町の最高の演奏舞台、エオリアンで認められる必要があった。

感想

クォートの出身であるエディーマ・ルー(ロマの民のような人々)の部分が今までよりはっきり感じられた巻だった。クオートにとって音楽は引き離す事のできないものであるにも関わらず、両親の死からの物乞い生活、大学での勉強生活という奏でる余裕もない生活を送っていた事で生じたストレスがここで爆発した感じ。

エオリアンでの演奏は文字を目で追っているだけにも関わらず、脳で演奏が感じられるぐらい圧巻。ハプニングがあってもそれを乗り切った時にはもうね。涙が。

わたしは顔を両手で覆って涙を流した。(中略)何年も前に森の中で六弦のリュートの引き方を覚えるしかなかった少年のためでもない。わたしはサヴァイエン卿とアロインのため、失われたのち取り戻されて、また失われた愛の為、残酷な運命と人の愚行のために泣いていた。

そして演奏終わりのこのシーン。読んでるこっちはクォートが語るすべてに泣いてるんだが、彼はそうではなかった。歌の中の物語の人々、愛、運命に泣いていた。天才で秀才で猜疑心は強いけど根は正直で読んでて鼻につく事もたくさんあるけど、彼の感受性の豊かさがよくわかる素晴らしい章だった。

演奏シーンが最高すぎて他に思っていた事が頭からふっとんだけど、友情、ライバル(敵)、恋、金策、借金、変な先生と学生生活は(テンプレな感じはしたけども)盛りだくさんで大満足。この世界の「魔法」である共感術の原理というか設定がかなり練られている感じですごく面白い。ほぼ学術なので大学で教えるというのも納得。よくできてる。

おわりに

クォートが過去を語る前に言っていた、「彼女」がついに登場。最重要人物らしいがまだまだ謎の人物。展開が楽しみでしょうがない。

あと本の最初に1日目とあって、あぁこの風の名前5巻でクォートが語るのに必要とした1日分かとやっと気づく。そりゃハードカバーで読んだ人は3日あるはずの面白い物語を1日目だけで中断させられてるんだから怒るわなと。ハヤカワ版で2日目は決定しているけども、3日目も刊行予定なのだろうか。

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