【読書感想】風の名前 1 (キングキラー・クロニクル第1部)

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キングキラー・クロニクルシリーズ

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今回の本

第二部が刊行開始と聞いて慌てて読み始めました。そして早く読んでおけばと後悔しています。

あらすじ

ある田舎の村にある寂れた宿屋「道の石亭」。一年ばかり前に村にやってきた、燃えるような赤毛の宿屋の主人コートは、実は王殺しのクォート、無血のクォートなど、様々な名で呼ばれていた伝説の秘術師だった。

ある時、偶然出会った紀伝家にその正体がばれ、その波乱の人生を語る事となったコート。終えるまでに3日はかかると語る彼は、旅芸人の一座の子として生まれた幸せな子供時代から話し始めた…

感想

正直、序盤がとても読みにくい。ファンタジー小説独特の、その物語内で使われる名詞が説明的に投げかけられる段階というのもあるけども、展開がだらっとしているせいかいまいち頭に入って来ず。けれども主人公コートがクォートとしての過去を騙りだしてからは様相は一変。コートが過去を語る文体になるのでとてつもなく読みやすい上にその話がまた面白いこと面白いこと。

頼もしい父親、愛情深い母親、師であり友人でもある秘術師。彼が持つ才能を正しく導いてくれる優しい大人達、秘術、音楽、旅芸人の生活…。特に父と母の愛情は、読んでいるだけでこんな人と一緒にいる事ができればと思うほど理想的な夫婦。彼らが作っている歌の謎といい、言葉の端々にこの先の展開に関係ある重要なヒントがあるだろうから頭に刻み込まなければと思ってるにも関わらず、話が面白いので目が先に先にと動いていってしまってる感じ。

5分冊の1冊目なのでまだまだ序盤の触りでしかないはずなのに、物語は急転直下。ここからの展開は絶対に面白くないわけがないと確信させる始まり方(終わり方)なので、はやく次の巻が読みたくて仕方がない。

次の巻からは、あとがきから察するに大学での学園生活が始まるみたいだし、その後は冒険とか宮廷物語かな?。話を構成する要素が大好物ばかりなので凄いうずうずしてる。

完全に心をつかまれたのですぐさま2巻を読み進めたくて進めたくて。宿屋の主人が語る過去という事で、終わりが見えている話なはずなのに、そこに至るまでの彼の人生を味わいたくてしょうがない。

おわりに

実は「風の名前」がむかしハードカバーになっていたのは知っていて、図書館で見かけてパラパラと読んだ事はあるものの回想シーンに入るまでにやめちゃったんですよね。もう少し我慢して読み進めていればガッツリはまっていただろうになぁと。その時にもう1つ覚えているのが最初に載っている地図。ハードカバー版のほうが詳細というか美麗な地図だったと思う。単行本では色々な都合?で簡単にそれを書き写したような感じになってて、ちょっと残念。

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