【読書感想】マップメイカー―ソフィアとガラスの地図

【読書感想】マップメイカー―ソフィアとガラスの地図

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マップメイカー<地図製作者>という心躍るタイトルに惹かれて読みました。Amazonのあなたへのオススメにずっと存在してたというのも理由の1つ。

あらすじ

現在・過去・未来、あらゆる時代が一つの時代に統合された大崩壊から約100年。世界を探検し、地図を製作する「マップメイカー」の活躍によって世界は徐々にその輪郭が浮かび上がってきている。優秀だが行方不明になってしまったマップメイカーの両親、著名なマップメイカーの叔父を持つ地図製作者一家のソフィアは、町から他の時代出身の人々を締め出す鎖国騒ぎの中、叔父と共に冒険の旅に出るため、地図の製作・解読技術を習い始める。

しかしある日突然叔父シャドラックは謎の集団に連れ去れてしまう。残されたソフィアは叔父の伝言を元に、他の時代出身の見世物小屋から逃げ出した少年と共に町から出て探検に出る事になる…

感想

タイトルから冒険活劇と勝手に思っていたけど、どちらかというと逃走劇。タイトルがマップメイカーだから地図を作るのが主と思ってたけど作る描写はほとんど無し。ソフィアが地図技術を習い始めてほんのちょっとの状態で世界に放り出されているのでしょうがないんだけど、たまに視点が世界最高の地図製作者シャドラックに切り替わっているんだからそちらは地図製作というかマップメイカーとしての凄さをもっと出してほしかった(捕まってるんだからしょうがないけど)。全体を通してたぶんスゴイ人というぐらいしかわからず。他に海賊兄弟や学者キャラや植物が生えてる人などなど、時代が違うからか結構個性的な人が出てくるけども彼らも掘り下げがちょっと浅くて使い捨てキャラ感を感じしてしまって残念。あ、でも敵キャラはかなり丁寧に掘り下げられてて共感できるいいキャラクターだと思います。

主人公ソフィアの特異体質として、「体内時計がない」というのがあって、ちょっと考え事や気が散ったら何時間も経っていたりする時間の経過が一瞬になるというなんというか地味というか不便で可哀そうだなぐらいにしか思っていなかった設定が、だんだん重要になってくるのは読んでてなるほどなるほどの連続。のちのち重要になるんだろうなぐらいは解るけど、そういう使い方かーという感じ。1つの時代に未来も含めた様々な時代が入り乱れあって隣り合っているという世界設定含め、設定はかなり独創的で面白い。

あとは北米・中米の地名がいまいちピンと来なくて移動距離の感覚が上手くつかめなかったのが自分の精進が足りず(自分に)残念。アメリカ東海岸の州の名前がポンポン出てきてもどこだそれ状態ですわ。本の最初につけてくれている地図を何度も確認するためページはいったりきたり。こういう時紙の本は便利だと思う。まぁデジタル本でもしおり機能使ったりしますけど。

未訳で予定もなさそうだけど次の巻からはヨーロッパや他の大陸も旅するようなので、どちらかといえばそちらを読みたかった。日本とかどういう事になるんだろうか。でも発売の望みは薄いよなぁ…

今回の本

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