若干12歳の少女が国を憂い、国に平和をもたらそうと決意する。その王になるまでの道程を描く十二国記の外伝的作品。

図南の翼 十二国記 (新潮文庫 お 37-59 十二国記)

図南の翼 十二国記 (新潮文庫 お 37-59 十二国記)

 

 

 実は十二国記シリーズで一番好きな作品がこの図南の翼。12歳にして生意気で高圧的で正論を言う主人公珠晶がまぁ可愛い事。実際目の前に居ると作中人物達のようにため息しか出なくなるような小生意気な子供でしょうけど。

 

その主人公珠晶。裕福な家で育ち、行動力もあり頭も回るが激情家という生意気でお転婆でこまっしゃくれた12歳。前国王が亡くなり、新たな王が見つからないまま30年近く経った恭国の王となる為、危険な黄海を渡る旅に出る…というのがストーリー。

風の万里 黎明の空で芳国から祥瓊を預かる際、ちょっとだけ出てきた恭国女王がこの珠晶。その登極前のお話になるわけですが、なぜ祥瓊に対して辛い態度をとっていたか、ちゃんとそのあたりを補完してくれるの有り難い。珠晶は前述の通り生意気な子供ですが、悪い所は反省するしだいたいポジティブ捉えるしで美点もたくさんあり、読んでいて爽快。大人になって諦めてきた色々な事に対して喝を入れられている気がしてきます。

 

麒麟に自らを王に選んでもらうために黄海を渡る「昇山」は、麒麟側の視点で風の海 迷宮の岸で到着後の様子が既に描かれているわけですけど、その逆側である王候補者達の麒麟に会うための過酷な道のりを描くというのがこの巻。王の資質、王になるための覚悟、王を持たない選択肢等々、読みながら考えさせられる事ばかりで、読後に自分に当てはめたり日本に当てはめたり色々想像するのも結構面白いです。

 

今回の名セリフというかシーンはやっぱり最後の最後。ネタバレなので一応書きませんがやっぱり皆ちょっとは思ってた事をやってくれるのはスカッとします。ホント恭麒は頼りにならなそう。

 

参考

十二国記 – Wikipedia

十二国記 | NHKアニメワールド

追いかけておけば幸せになるかもしれないリンク

小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) | Twitter

小野不由美「十二国記」新潮社公式サイト|新潮社

Port国内文学感想・レビュー 若干12歳の少女が国を憂い、国に平和をもたらそうと決意する。その王になるまでの道程を描く十二国記の外伝的作品。 図南の翼 十二国記 (新潮文庫 お 37-59 十二国記) 作者: 小野不由美,山田章博 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/09/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (15件) を見る      実は十二国記シリーズで一番好きな作品がこの図南の翼。12歳にして生意気で高圧的で正論を言う主人公珠晶がまぁ可愛い事。実際目の前に居ると作中人物達のようにため息しか出なくなるような小生意気な子供でしょうけど。   その主人公珠晶。裕福な家で育ち、行動力もあり頭も回るが激情家という生意気でお転婆でこまっしゃくれた12歳。前国王が亡くなり、新たな王が見つからないまま30年近く経った恭国の王となる為、危険な黄海を渡る旅に出る…というのがストーリー。 風の万里 黎明の空で芳国から祥瓊を預かる際、ちょっとだけ出てきた恭国女王がこの珠晶。その登極前のお話になるわけですが、なぜ祥瓊に対して辛い態度をとっていたか、ちゃんとそのあたりを補完してくれるの有り難い。珠晶は前述の通り生意気な子供ですが、悪い所は反省するしだいたいポジティブ捉えるしで美点もたくさんあり、読んでいて爽快。大人になって諦めてきた色々な事に対して喝を入れられている気がしてきます。   麒麟に自らを王に選んでもらうために黄海を渡る「昇山」は、麒麟側の視点で風の海 迷宮の岸で到着後の様子が既に描かれているわけですけど、その逆側である王候補者達の麒麟に会うための過酷な道のりを描くというのがこの巻。王の資質、王になるための覚悟、王を持たない選択肢等々、読みながら考えさせられる事ばかりで、読後に自分に当てはめたり日本に当てはめたり色々想像するのも結構面白いです。   今回の名セリフというかシーンはやっぱり最後の最後。ネタバレなので一応書きませんがやっぱり皆ちょっとは思ってた事をやってくれるのはスカッとします。ホント恭麒は頼りにならなそう。   参考 十二国記 - Wikipedia 十二国記 | NHKアニメワールド 追いかけておけば幸せになるかもしれないリンク 小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) | Twitter 小野不由美「十二国記」新潮社公式サイト|新潮社好きなものを好きな時に好きなように