【読書感想】風の万里 黎明の空〈下〉 十二国記

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十二国記シリーズ

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今回の本

故郷も立場も違う3人の少女を通じて、世界の厳しさとそれぞれの成長を描く十二国記第四章。その下巻。

感想

上巻から続いて下巻。今まで戦争のシーンはほとんど描写されていなかったのが、この巻では結構な勢いで人が死にます。月の影 影の海のラストでバッサリカットされてた戦争シーンでも、陽子は自ら剣を振って責任を果たそうとしていたんだと解ります。

下巻では陽子は拉致された師を助けるため、鈴は一緒に旅をしていた少年の仇を討つため、祥瓊は慶の酷い惨状を見逃せない状況から、それぞれ争いに、そして慶国の内乱に巻き込まれていくわけですが、とりあえず前半ではイライラさせられた鈴と祥瓊の成長が目に見える形なのが嬉しい。良い出会いが人を変えるという事なんだろうなぁとしみじみ。そしてその成長した二人が陽子にも良い影響を与えるんだろうな、と。その陽子は人間的な成長は月の影~でだいたい完成していて、この巻では王としての自覚と成長を果たしたんだと思っています。

今回の名言は本編最後のセリフ。ネタバレなので引用はしませんが、その前の演説からの流れは十二国記中最高のシーンと思っています。何度読んでも感動。今回も勿論目頭を熱くしながら、一文一文かみ締めるようにして読みました。現代の日本から来て、異国の地で様々な経験をしたからこそ見える陽子の目線での言葉。深いし重い。その陽子の王としての覚悟が見えるのが素晴らしい。

今までに無く血なまぐさい、統治の難しさと下々の人々の生活が掘り下げられた巻でした。結構な数の登場人物が死ぬわけですけど、それに対する人々の反応が薄いのが読んでて結構ショック。死が身近にある人の反応という感じで、これが他の国なら反応違うのかなとか色々考えてしまいます。ただ十二国記の世界では子供が生まれるのは木から実をもぐ事で~なので、死生観はやっぱり違うのかも。

参考

十二国記 – Wikipedia

十二国記 | NHKアニメワールド

追いかけておけば幸せになるかもしれないリンク

小野不由美「十二国記」/新潮社公式 (@12koku_shincho) | Twitter

小野不由美「十二国記」新潮社公式サイト|新潮社

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